■『作品紹介』
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★No.21  『続・遺失物安置室の男』   (オリジナル作品)

 

金子正且追悼公演

すぎなみ文化芸術活動助成基金助成事業




「喪失の痛みは奇跡をおこすためのレンガである」

とある街の遺失物預かり所。
過去の記憶を遺失した男が管理するその場所に、何かを無くしてしまった街の人々が日々たずねてくる。

「あなたがあなたであることを証明してください。」

管理人の問いに、街の人々は戸惑い、怒りを覚え、翻弄されていく。

しかし、いつしか盲目的にこの管理人に夢中になっていく人々が、その先に見たものとは・・・・・・
人々のねじれを描く、夢現舎流シニカルファンタジー。

**

2005年・夏、好評を博した「遺失物安置室の男」から2年半、あの奇妙な男が帰ってくる。続編となる今作では、ついに男の過去が明らかになる・・・!?
すべて手作りの装置・小道具・衣裳が摩訶不思議な舞台空間を生み出し、パペットと俳優が交錯しながら歪み行く世界を表現する。テーマは「無」。






日時

2008年2月26日(火)〜3月4日(火)

劇場
アトラクターズ・スタジオ
劇団夢現舎
演出・構成
小竹林 早雲

出演

益田喜晴/横川明代/大野寛嘉/
齋藤真/宮崎陽介/ 春日裕美/
久住奈央/高橋正樹/池田立道

 
   

照明:伊藤馨 音響:中田摩利子

美術:山下昇平 衣装:五十嵐千恵子 小道具:満木夢奈

ビデオ撮影:ビデオダック 写真:北山浩二

制作:劇団夢現舎

協力:及川芳泉/古川真司/堀泰緒

後援:杉並区/杉並区文化協会/

    東京高円寺阿波踊り振興協会/

    高円寺パル商店街振興組合/

    金子正且/アトラクターズ

今公演は、旗揚げ当時から大変お世話になっておりました金子正且氏の追悼公演とさせて頂きました。

氏は成瀬巳喜男、小津安二郎、木下恵介、岡本喜八など日本を代表する巨匠をはじめ、新進気鋭の個性派監督から石原慎太郎まで幾多の作品を手掛け、日本映画の黄金期を支えました。
また、晩年は多くの映画ファンに愛された名画座、「並木座」の代表取締役として活躍され、日本映画界の発展に多大なる貢献をされました。劇団結成当時から、夢現舎を後援してくださった金子さんに感謝と哀悼の意を込めて、この作品を捧げます。


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