第三回杉並演劇祭参加作品
主催 杉並区文化・交流協会 杉並演劇祭実行委員会
共催 杉並区 公演 杉並区教育委員会
とある質屋の中庭。
この質屋の主人はかの井伏鱒二氏である。
そこでは物品だけではなく「才能」も質草になるという。
故に我が身を質入する、行き詰まった作家達が後をたたない・・・・・・・
日本文学史を彩る文豪達は、生と死と狂気の狭間で新たなる作品を生み出そうともがき苦しむ。
質屋の中庭で七転八倒するその姿は、死地の如く凄惨であるも、七面倒くさいほど馬鹿馬鹿しい。
「人生は死に至る戦いなり」
彼らはその戦いの先に何を見出すのか?
懐かしくて、新しい。
文学パロディー満載、耽美的文学喜劇。
この国が現代を名乗り始めた頃、こんな風にひっそりと、それでいて荒々しい「中庭」が、
どこかに存在していたかもしれない・・・